長岡秀貴さん
認定NPO法人侍学園スクオーラ・今人理事長
1973年、長野県上田市生まれ。高校生の時に野球部で甲子園を目指すが、原因不明の左半身麻痺で歩くことは絶望的に。恩師の励ましでリハビリに励み、奇跡的に回復する。教育学部に進学し、大学卒業後母校の教壇に立ち、5年間の高校教師を経て2004年、「侍学園スクオーラ・今人」を上田市に開校、理事長に就任。沖縄県八重瀬町にもサテライトとして開校。現在は学園の活動のほか、千葉と沖縄の総合病院小児科で心理相談室を開設するなど精力的に活動している。全国各地へ講演会活動等を通じ、新しい生き方のモデル・新しい共育のモデルを訴え続けている。

主な活動内容は何ですか?
『侍学園スクオーラ・今人』は、不登校や引きこもりだったり、生き方に悩んでる若者たちが社会に出るための学校。普通の学校とは違って、ただの「居場所」じゃない。「ここにいていいよ」じゃなくて、「ここから出ていける力をつけろ」っていうスタンス。
授業も座学だけじゃなくて、実際に働いたり、人と関わったりしながら学ぶ。だから、うちの生徒たちは卒業する頃には「俺、生きていけるわ」って思えるようになってるはず。
サムガクは、寮で共同生活してる者もいるし、通いで来てる者もいる。男女10人ずつ生活できる寮が学校のすぐそばにある。寮はボランティアさんにも関わってもらいながら自分たちでご飯をつくったり、生活のことも自分でやる。

活動を始めたきっかけは?
もともと俺は教師になりたくて、小4の頃から目指してた。でも、それは「なりたい」っていうより、むしろ「ならなきゃいけない」と思ってたんだよね。学校の先生がひどくてさ、自分のクラスメイトを差別するのが許せなかった。小学生ながらに「これはおかしい」と思ったし、「じゃあ俺が教師になって、まともな学校を作るしかない」と思ったのが最初のきっかけ。
でも、高校で大病して、一度社会復帰不可能って言われてさ。絶望しかけてた時、毎日お見舞いに来てくれた担任が「お前、学校に必要だ」って言ってくれた。それが俺の人生のセカンドスタート。そこから、「じゃあ学校を作る」って決めたんだよね。フリースクールじゃなくて、「社会に出るための場所」。

団体の目標や目的は?
俺がやってることの目的はシンプルで、「生きることを諦めないやつを増やす」ってこと。うちに来る生徒たちは、一回人生を諦めたやつらばっかり。でも、俺たちの仕事は「お前ら、生きられるぞ」って実感させることなんだよね。
「学校」って言うと、みんな「勉強する場所」だと思うかもしれないけど、うちは違う。「社会に出る準備をする場所」。ただ安心して過ごせる場所じゃなくて、ここを出た後に「俺、やっていけるわ」って思えるようになるための場所。生きてくために必要なのは、学校の勉強じゃなくて、「働くことに疑問を持たないこと」。だから、うちでは「自分には何ができるのか?」って考えさせて、ちゃんと社会に出られるようにしてる。
結局、俺がやりたいのは「生きるって選択を当たり前にすること」。生まれることも、死ぬことも選べない。でも、その間の「生きる」って部分は、選び続けられるんだってことを伝えたい。それが俺のやってることの目的かな。

大事にしていることは?
俺が大事にしてるのは、「孤立させないこと」。幸せの反対って、貧乏とか不幸とかじゃなくて、「孤立」なんだよね。
だから、生徒たちには「誰かを支えろ」って言ってる。支えるってことは、支えられる側にもなるってことだからさ。「支えられるだけの人生」だと、一人になった瞬間に崩れる。でも「俺、誰かの役に立ってる」って思えると、簡単には折れないんだよね。
これは学校だけじゃなくて、俺がやってる飲食店や美容院でも同じ。お客さんに「この店、俺が支えてるんだ」って思わせる。それが、孤立を防ぐってことなんだよね。
団体名・活動名 | 認定NPO法人侍学園スクオーラ・今人(長野県) |
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代表者・担当者 | 長岡秀貴 |
所在地 | 〒386-1323 長野県上田市本郷1524-1 |
主な対応地域 | 全国 |
ホームページ | https://samugaku.com/ |
お問い合わせ |
0268-38-0063 https://samugaku.com/contact/ |
寮生や生徒が学び、体験する校舎
教室での様子
寮の1階にあるリビング。日当たりがよく心地よい空間でくつろいだり食事をしたりします
寮生活のひとコマ。自分たちで食事を作ります
毎年、学園祭では、生徒が3カ月の稽古を経てステージ発表を行います
2024年に20周年を迎え、記念式典を行いました