人おこしシェアハウス(NPO法人山村エンタープライズ)(岡山県)

全国 居場所カウンセリング共同生活仲間・友人就労・就学自立趣味

● 当事者の方へ
もしかしたら、みなさんはいま⼈⽣がうまくいかず、希望を⾒失っているかもしれませんね。⼈おこしシェアハウスにはこれまで、同じように希望を失った若者たちがたくさんやってきましたが、みんな少しずつ笑顔を取り戻し、希望を⾒出して、⼈⽣を上向きにするきっかけをつかんでくれました。
だから、⼈⽣を諦めないでください。ちょっとしたきっかけで⼈⽣は変わります。私はそれを眼の前でたくさん⾒てきました。そしてそのちょっとしたきっかけになればと思って、⼈おこしシェアハウスをやっています。
よかったら⼀度⾒に来てみてください!

● ご家族の方へ
人おこしは上記のように「自由」を尊重するシェアハウスですから、「ゲームをやめさせたい」「昼夜逆転を直してほしい」「早く就職させたい」そういった親御さんのご期待には添えないかもしれません。
でも「⼈⽣」という⻑い尺度で考えると、⾃由な環境の中で、⾃分で考え、⾃分で決めて、⾃分で動くことが、⼀番の近道、と私は思っています。
誰かに強制されて⾏動しても、そこに「希望」は伴いません。たとえ就職できたとしても、胸にぽっかり⽳が空いたまま、ただ仕事に⾏くだけの⽇々。それは本当に「脱ひきこもり」なのでしょうか。「希望」を失ったまま繰り返される⽇々は、幸せな将来につながっているのでしょうか。
⼈おこしシェアハウスでは、仲間たちと夜遅くまでゲームに興じる姿をよく⾒かけます。「就職に向けた練習」どころか、ただ遊んでるだけです。でも楽しく遊んでいる彼らの笑顔には、「希望」が芽⽣えています。
ぜひそのことをご理解いただいた上で、ご本⼈さんと相談・検討していただけたら嬉しいです。

お話を聞かせてくれたのは…

能登大次 能登大次
(NPO法人山村エンタープライズ代表理事・事務局長)
仙台生まれ。25歳で高校教師を辞して以来、仙台→金沢→オランダ→東京→大宮→岡山市、そして岡山の山村「梶並」に漂着。

「地域おこし協力隊」として美作市で活動中の2013年に、地域活性化の一環としてはじめたシェアハウスで入居者が変化していく様を目の当たりにし、「若者が元気になる場所をしっかりつくりたい」という思いが強まり、2016年春に法人化。これを機に、活動を「若者自立支援」に完全にシフトした。

主な活動内容は何ですか?

生活の面では、料理当番・掃除当番などがあり、その他、洗濯や洗い物なども自分で行うので、卒業する頃には、一人暮らしをするのに必要な生活スキルは一通り身につけることができます。
また平日の日中は毎日、体験活動を用意しています。こちらは自由参加です。地域農家でのお手伝い、乗馬、ヨガ、DIY、手芸、お菓子作り、など入居者の希望に応じてプログラムを組んでいます。また、月に一度は、スタッフがご馳走を作るパーティや、少し遠出をして遊びに行くレジャーなどもあります。

ご家族から離れた自由な暮らしの中で「自分らしさ」を取り戻し、そして優しい大人に見守られ、仲間たちと楽しい時間を過ごすことでいわゆる「居場所感覚」みたいなものが芽生えてくると、自然に「働こう」という気持ちが芽生える方が多いです。
就労に関しては、地域にたくさんの協力企業がありますので、見学、体験就労、短時間のアルバイト、と段階を踏みながら、一歩ずつ階段を登っていきます。履歴書作りのお手伝いや面接の同伴などもしていますし、就労後も企業さんへの連絡や調整など、できる限り就労生活のハードルを下げるお手伝いをしています。
その他、高校卒業を目指す方には通信制高校との連携プラン。退去後に近隣で一人暮らしをする方向けには「一人暮らしサポートプラン」もあります。
また、ご家族向けには、月1回の家族相談会を開催。この道40年のベテランのカウンセラーに相談することができます。

活動を始めたきっかけは?

山村エンタープライズの原点は、地域おこし協力隊として関わった「空き家の活用」と「田舎に人の流れをつくる」取り組みでした。
当初は、単に「田舎で暮らしてみたい人」を募集するシェアハウスでしたが、集まった人の多くが 不登校・ひきこもり経験者、現代の生活に疲れた若者 だったことから、自然と「若者の再スタートの場」へと変化していきました。
その後、関わった若者が自然や仲間との生活で見違えるように元気になり、就労や自立につながっていく姿を見たことが、現在の活動を本格化させる大きなきっかけになりました。

団体の目標や目的は?

山村エンタープライズがめざすのは、若者が自分らしさと自信を取り戻し、自然と次のステップへ進んでいくことです。そのためにまず大切にしているのは、安心して暮らせる“居場所”をつくること。共同生活の中で、人と自然に触れ、日々の生活をともにする時間が、失われていた自己肯定感や「自分は大丈夫」という感覚を少しずつ育てていきます。
そこで生まれるコミュニティの力は大きく、長く孤立していた若者が、仲間との交流を通して少しずつ外の世界へ視線を向けられるようになります。また、就労や自立に向けたサポートも行いますが、それは決して押しつけるものではなく、本人のペースに寄り添いながら“自然に次の一歩が踏み出せる状態”を一緒につくる関わり方を大切にしています。

大事にしていることは?

何よりも本人の意思とペースを尊重する姿勢を大切にしています。
日々の体験活動もすべて「自由参加」ですので、休みたい時には休めますし、個人的にやりたいことをしていてもいい、でも面白そうな体験活動があれば参加できる、そんなイメージです。
「料理当番」「掃除当番」などは人おこしシェアハウス生活における数少ない「義務」ですが、そういった義務ごとについても「心身の調子が悪い」などの事情をできる限り尊重し、スタッフが調整するようにしています。

また共同生活ですので最低限のルールはありますが、守れなかったからと言って罰則があるわけではなく、なるべくプレッシャーの少ない、安心でやわらかなコミュニティづくりを重視しています。
このように「失敗を許容する環境」があってこそ、安心して挑戦ができるのだと思っています。またスタッフたちも、福祉的な知識や技術より「優しい大人」「信頼できる大人」であることを大切にしています。

こうした、誰からも束縛されない自由な日々、優しい大人に見守られている安心感の積み重ね、そして自然の中での暮らし、仲間との交流、そういったものが相まって、入居者たちの心に「生きる希望」が育まれていくのを感じます。

団体名・活動名 人おこしシェアハウス(NPO法人山村エンタープライズ)(岡山県)
代表者・担当者 能登大次
所在地 〒707-0012 岡山県美作市田殿 2921
主な対応地域 全国
ホームページ https://hito.sanson.asia/
お問い合わせ 0868-73-0020
E-mail: sanson.asia@gmail.com

主にゲーム好きのメンバーが集う、リビングのくつろぎスペース

 

食堂のテーブルは入居者たちとの活動で作ったもの。壁には、今までの入居者の思い出の写真も

 

貼り紙で使い方のルールを伝える、整頓された台所

 

洗面台、作り付けの家具もある個室

 

通信の勉強やオンライン講座受講などに、集中できる個別ブースもあります

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