はやぶさファーム

山梨県 居場所仲間・友人就労・就学自立

一番ご家族に伝えたいのは、ある程度厳しい気持ちで、思い切ってお子さんを外に出す。その気持ちがないといつまでもそのままになってしまうということです。そして、親も一緒に外に出て行動したほうがいいと思います。ご本人は、何か一歩でも二歩でも目的をもって行動して、そしてここに来て作業したら、焼き芋とか採りたての果物のはね物が食べられたりとか、美味しい思いもできますよ。

お話を聞かせてくれたのは…

久保田博之さん はやぶさファーム代表社員
就農希望者の受け入れや農福連携に取り組み、ぶどう産地の維持・振興に力を注いでいる。農福連携では、農業体験を通じてひきこもり経験者の自信や意欲を引き出し、体験終了後もアルバイトとして雇用するなど社会参加を支援している。学生や社会人のインターンシップにも積極的で、多くの人を呼び込んで農業の魅力を伝え、地域全体を活気づけている。

主な活動内容は何ですか?

ひきこもりだった方に、ぶどう、すもも、もも、干し柿用の柿などの農園のお手伝いをしてもらいながら社会参加のサポートをしています。はじめは来れる時間だけ、週に1、2時間から。様子を見ながら来てもらう日を増やしていきます。

現在は4~5人の元ひきこもり当事者の方が働いてくれています。年代としては、30代でつながって今40代という人が多いです(2025年1月現在)。また農園に通うのに必要な原付免許取得のお手伝いなど、生活に必要なサポートなどもしています。

活動を始めたきっかけは?

一番はじめは、山梨県のニュースでひきこもりを知ったことから興味が湧きました。また、10年間ひきこもりだった知り合いの方がうちの農園で働いたことで社会復帰できたというのもあります。そのあと2015年頃に、福祉プラザの農業体験の企画などを受け入れたことで県の職員さんとのつながりができて、その方の紹介でひきこもりの方の受け入れを始めました。

ひきこもりの方は人間関係が一番大変だと思いますけど、うちならある程度は良い人間関係を作れるという自信があったし、外に出て日光に当たったら元気になってもらえると思いました。農作物は光とか全部が必要ですけど、人間もやっぱり同じなんですよね。あと農業は高齢化しているので若手にも来てもらいたかったという思いもあります。

団体の目標や目的は?

うちに来て働いてもらうことで、1人でも多く元気になってもらうことです。人によっては自立とかは大変すぎる方もいるので、本当にかんたんな挨拶ができるようになるとか、最低限の人との関わりができるようになって欲しいということです。

大事にしていることは?

果樹の枝は流れがあるんです。それに逆らうと、1、2年は持ちこたえるんですけど、3、4年で必ず他の枝の邪魔をするようになるんです。人も同じだと思います。人も流れに逆らわず、流れに沿って関わっていくとどんどんいい方向に育っていきます。そして流れがうまくいくようになると、気持ちの余裕も出てきます。

団体名・活動名 はやぶさファーム
代表者・担当者 久保田英雄(園主)・久保田博之(代表社員、インターンシップ事務局 受入担当)
所在地 山梨市やその周辺
主な対応地域 山梨県内やその近隣
ホームページ https://kubota.holy.jp/index.html
お問い合わせ 090-3519-6930
E-mail: info-hayabusa@fruits.jp


久保田さん親子はじめ、取材の日に葡萄園でお仕事されていた皆さん(左から2人目が博之さん、3番目が英雄さん)

青空の下、葡萄の剪定した枝を集めて燃やしています

6月にイベントで摘果体験をさせてもらった時の様子

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