一般社団法人ひきこもりUX会議(全国)

全国 居場所仲間・友人

● 当事者の方へ
知らない所に行くって、本当にすごく勇気がいると思います。私たちの当事者会やイベントは遅れて来ても、途中で帰っても、休憩も自由ですので、気が向いたらぜひ参加してみてください。

● ご家族の方へ
「見守る」とよく言われますが、それは放置することではなくて、ちょっと距離を取りながらも「気にかけている」ということではないかと思います。家の中で、不登校やひきこもりの話題を出す必要はありません。誰よりも本人がそれを考え続けているからです。何気ない「雑談」ができるようになることをまずは目指していただけたらと思います。
そして、親御さんご自身も、一人で抱え込まずに親の会などにつながってほしいと思います。ご家族が楽になることで家の中の空気が良くなり、結果的にご本人にとっての「安心」につながると思います。「就労」や「自立」はけして「ゴール」ではありません。ご本人に幸せな人生を送ってもらうことが最も大切なことではないでしょうか。

お話を聞かせてくれたのは…

林 恭子さん (一般社団法人ひきこもりUX会議代表理事)
高校2年で不登校、20代半ばでひきこもりを経験。信頼できる精神科医や同じような経験をした当事者たちと出会い、少しずつ自分を取り戻す。2012年から、“当事者発信”を開始し、イベント開催や講演、研修会の講師などの当事者活動をしている。厚生労働省「ひきこもり支援にかかる支援ハンドブックの策定に向けた調査研究事業」「ひきこもり地域支援センター職員等への人材養成研修事業」「東京都ひきこもりに係る支援協議会」委員等を歴任。著書に『ひきこもりの真実──就労より自立より大切なこと』(ちくま新書)『「ひきこもり」の30年を振り返る 』(岩波ブックレット)他がある。

主な活動内容は何ですか?

■ひきこもりUX女子会
ひきこもりや生きづらさを抱える女性だけが参加できる「ひきこもりUX女子会」を全国各地で開いています。きっかけは、実態調査で約7割の女性が「男性が怖い、苦手」と感じており、「男女混合の当事者会には行けない」女性が多くいるとわかったからです。
この10年で延べ約6,500人の女性が参加しています。広域自治体が連携し、年間を通して開催しているエリアもあります。地元では参加しにくい当事者も多いので、最初は開催市町村の参加者は0人で、他の市町村の方ばかり来るということもあります。それが年数を重ねると地元の人も参加するようになる。安心感が出てくるからだと思います。ひきこもり支援に於いては、都道府県単位など広い地域で連携していくことが重要だと思っています。

■支援者向けの研修会
当事者の声を直接支援の現場に届けることで、当事者の目線で「ほんとうに必要な支援」を一緒に考える場として開催しています。たとえば「あってほしい支援/あってほしくない支援」について経験者も交えてディスカッションしたり、グループで対話しながら「現場でどうしていけばよいか」を考えていったり。また、研修でお伝えしたいことの中には、「広報をしなければ始まらない」というのがあります。窓口や居場所を作っても「誰も来ない」と嘆く前に、情報を誰にどう届けるかを徹底的に考えないといけないと思います。また、支援者同士の交流会は毎回とても好評で、「現場での悩みを安心して話せた」「当事者の語りを聞いて視点が変わった」という感想などをいただきます。さらに、当事者と支援者が同じテーブルにつき、一緒に学ぶ「居場所の作り方講座」なども開催してきました。対話を通して「上から支援しない関わり方」を一緒に考えていく。当事者は「支援者はこんなに考えてくれているんだ」と知ったり、支援者は「そうか、そういうふうに感じていたんだ」と腑に落ちる。この「相互理解」も大切なことではないかと思います。

■実態調査の実施
当事者の思いや置かれている状況、望んでいること等を社会に届けるために実態調査もしています。「支援が当事者のニーズと合っていない、声が届いていない」ずっとそう感じてきましたし、そこを変えたいと思って続けています。2019年に実施した調査では、全都道府県から1,686名の方が回答を寄せてくれました。自由記述は5,000件を超え、読みながら胸が詰まる声がたくさんありましたし、「私たちの声を聞いてくれてありがとうございます」というメッセージを複数いただいたこともとても嬉しいことでした。

活動を始めたきっかけは?

不登校やひきこもりに関わり始めて40年ほどになりますが、ずっと「支援が本人たちのニーズと合っていないのでは」と感じてきました。
当事者の声が届いておらず、支援と言えば就労支援ばかりでした。小さな場で体験談などをお話しする機会はいただいていましたが、このままじゃ何も変わらないと思って、「もっと広く、もっと遠くへ声を届けたい」と思うようになりました。
たまたま、同じ思いを持つ仲間と出会い、それがきっかけで2014年に最初のイベント「ひきこもりUX会議」を表参道で開催しました。8人の不登校、ひきこもり経験者が自分の思いを伝えるという内容でしたが、320人もの方が来てくださり、「やはり当事者の声は求められている」と強く感じましたね。

団体の目標や目的は?

一番の目的は、「生きづらさを抱える人が、自分の人生を自分で選べる社会を作りたい」ということです。
ひきこもりの支援は、どうしても「働かせる」「自立させる」という方向に偏りがちですが、そこに向かう前に必要なステップがたくさんあると思います。でもその「手前の支援」が本当に少ない。だから、当事者の声を集めて届けること、そして安心して来られる居場所づくりや支援者の方への研修会、地域の方に理解していただくための講演会などを、自治体や支援者の皆さん、ご家族と一緒に広げていく活動しています。

大事にしていることは?

大切にしていることのひとつは、「最大の利益は当事者に」という姿勢です。たとえば、イベント開催時は基本的に「予約不要」ですが、これは予約をすること自体が大きなハードルになることと、当日にならないと調子の良し悪しが分からない人も多いので、予約制にすると来づらくなってしまうからです。
あとは、当事者も家族も支援者も、立場によらず対等な関係でいたいですね。誰かだけが頑張るんじゃなくて、みんなで支え合えるような関係性をつくれたらと思います。

団体名・活動名 一般社団法人ひきこもりUX会議(全国)
代表者・担当者 林 恭子
所在地 非公開
主な対応地域 全国
ホームページ https://uxkaigi.jp/
お問い合わせ E-mail: info@uxkaigi.jp

2025TOKYO女子会チラシ

 

女子会2部テーマ札

 

ひきこもりUX女子会in国分寺の様子

 

支援者向け研修会の様子

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