心理臨床オフィス・ルーエ

山梨県 カウンセリング

カウンセリングという特殊なコミュニケーションですけど、人に話すことで自分自身が理解できたり、ちょっと客観的になれたり、問題が整理されたりすることはけっこうあります。

そういう機会に使ってもらえたらうれしいし、カウンセリングをすることによってご家族とか仲間とか、新しい方向性が見えることもあるし自分とうまく付き合えるようになるコツみたいなものを知ることができるかもしれない。

家族にも言えないこととか、グループだと萎縮してしまう人もいるかもしれないので、最初は緊張するかもしれないけどぜひ勇気を持って利用してもらいたいと思います。

お話を聞かせてくれたのは…

深沢孝之さん 1965年、山梨県生まれ。早稲田大学第一文学部心理学専修卒。人間総合科学大学大学院心身健康科学科修了。公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士、シニア・アドラーカウンセラー。心理臨床オフィス・ルーエ代表、山梨県立大学・人間総合科学大学非常勤講師、山梨県スクールカウンセラー等。地域活動として、全日本柔拳連盟甲府支部長。他にスクールカウンセラー、市町村やハローワークのカウンセラー、講演や研修講師、執筆等の活動をしている。

主な活動内容は何ですか?

アドラー心理学を一つの軸としたカウンセリングになります。アドラー心理学の特徴を簡単に言うと、「その人が向かいたい方向はどこか?」「何を実現したいのか?」「そのために阻んでいるものは何か?」を丁寧に分析して、一緒に解決策を考えていくというものになります。

カウンセリングのやり方はいくつかあって、一つは『ライフスタイル分析』といって、自分の性格を理解する。家族の家族歴とか生育歴、家族の経験を整理して、 思い出を語ってもらったり、その人の認知や物の考え方、パターンを整理したりして、その人の人生目標とか自己イメージとかを言語化するんですよ。自分を客観的にみる練習ですね。

あとは『ライフタスク』といって、仕事、友達関係、家族関係、恋人関係、あるいは自分など、人にはさまざまなタスクがあって、「自分が人生において受けるいろんなタスクとどう付き合うか?」を話し合っていく。「どんなふうになりたいのか?」「どんな人生を歩みたいのか?」を知るために視野を広くする。ひきこもりの方は全般的なタスクが上手くいっていないとも言えますよね。

もう一つは具体的なコミュニケーション。『勇気づけ』と僕らは言いますけど、これは『課題の分離』と言って、子どもの課題、親の課題をきちんと整理して、子どもの課題には踏み込まない。親の課題として子どもの持っているいいところや適切なところを勇気づけていく。具体的なコミュニケーション法もいろいろあります。これらの3つぐらいの視点でアプローチしていきます。

またトラウマ系の人は病院から紹介されてよく来ます。トラウマは基本的に体の症状なんです。またうつ病になる人は緊張感が強い人が多いのでほぐすということが大事になるので、気功とか太極拳なども取り入れています。

活動を始めたきっかけは?

もともとのきっかけは、大学のときに心理学を勉強していたんですけど、そのときにカウンセリングで開業している人がいたんですよ。あ、会社で働いてサラリーマンしなくていいんだって思って。ただいきなり開業といっても能力も手立てもないので、まずは医療福祉系で県に採用されて現場で経験を積みました。

もともと心理学以外にも文学も含めて人文科学ですね、人間の行動や心理に関心があったので、その方向に行けたらいいな…とは漠然と思ってたんですけど、当時はカウンセリングの仕事があるということはよくわかってなかったです。そこで経験を積みながら虎視眈々と機会を狙ってました。

ある程度の年齢がきたのでそろそろやってみたいなということで、ちょうど当時、児童相談所で働いていた仲間の2人の女性もやりたいと言っていたので一緒にカウンセリングルームを開業した形になります。

団体の目標や目的は?

その人が自分らしい生き方ができるように不要なものは整理して、目指すところを明確にして、より良いやり方でそのゴールに向かっていけるようにサポートしていくっていうこと。そして、その前の段階にある不安や症状や様々なトラブルを解消、緩和、ケアしていく。そうすることで本人の勇気というかエネルギーを高めていけるような支援を目指しています。

あと地域には貢献したいですよね。その方のコミュニティで所属感を持てるようにしたい。アドラー心理学では、人間がまず健康であるためには、所属感、そして貢献感、自己重要感が大事なので、それがクライエントの心に育つように援助したいです。自分を認めて肯定して、自分の居場所を得て、仲間を得て、そしてそのコミュニティに貢献していくというね。人がまず健康になって、そしてその人なりのスタイルで地域に貢献していけたらいいと思います。

大事にしていることは?

その人の持っているプラスの側面、リソースとか長所とか良いところを見つけて勇気づけて、ポジティブな側面を見つけて育てていく、伸ばしていく、ということはいつも考えています。

症状とかいろいろネガティブな話はもちろん伺うんだけど、その中で出てくるちょっとしたポジティブな話とか、あんまり症状に関係しない話が出てくると、そこを広げたり、焦点を当てていったりすることで、だんだんポジティブな方に注意が向かいやすくなりますのでそこは心がけていますね。

団体名・活動名 心理臨床オフィス・ルーエ
代表者・担当者 深沢孝之
所在地 〒400-0805 山梨県甲府市酒折2-2-7 ワールドプラザ306号室
主な対応地域 山梨県内、県外
ホームページ https://www.office-ruhe.com/
お問い合わせ 055-269-7085
https://www.office-ruhe.com/contact/

カウンセリングルームです。落ち着いたきれいな部屋です

深沢さんは太極拳も師範クラスの実力で、身体を動かすことをカウンセリングにも取り入れています

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