山梨県ひきこもり地域支援センター

甲府市 相談全般

次の一歩が踏み出せるまではゆっくり休んでほしいと思います。一歩を踏み出す気持ちになった時に誰かに話をしてみると心が軽くなることがあるかもしれません。

そう思った時は、このセンターでなくてもいいので、ご自分が安心して相談できると思うところにお話をしてみると、次への一歩へのヒントがもらえるかなと思います。

まずは焦らずにゆっくり休んでエネルギーが蓄えられればいいなと思います。

お話を聞かせてくれたのは…

木村由美さん、野中映李さん、三好麻子さん、香川仁美さん 木村由美さん
副主幹。精神保健福祉士。
野中映李さん
ひきこもり支援コーディネーター。臨床心理士、公認心理師。
三好麻子さん
ひきこもり支援コーディネーター。社会福祉士、公認心理師。
香川仁美さん
相談員。公認心理師。

主な活動内容は何ですか?

大きく分けて2つあります。1つめはひきこもりのご本人やご家族に対する支援です。

電話でのご相談や実際に来ていただいての来所相談を行なって、まずどんなことで困っているのかとか、どういうことをすれば生活しやすくなるのかということを、一緒に考えていくようにしています。

ご本人を支えるご家族のために、例えば息子さんとの会話など日常生活の実践的なことをテーマに「家族教室」をしたり、ご家族が幸せに過ごすことを一緒に考える「家族の会」を開催する等、ご家族への支援を行っています。ご本人たちがこちらのセンターに来ていただいて、他の方との交流をする中で、人に対してどんな会話をしたらいいかを学んだりレクリエーション的なことをしたりして、居場所のようなものを提供している「当事者グループ活動」も行っています。

つい最近ですとボードゲームやカードゲームで楽しく過ごすことができました。ひきこもりで相談に来られている方でコーヒーを入れるのが好きな方が、豆の焙煎の違い等をレクチャーしてくれたことがありました。また、講師の先生を呼んでステンドグラスを作ったり陶芸教室をやったり絵画教室をしています。

2つめは支援者を対象にした研修会や事例検討会など、支援者への支援も行なっています。

活動を始めたきっかけは?

山梨県立精神保健福祉センターでは、25年以上前から、当時ひきこもりを研究していた近藤直司先生が所長だったこともあり、長きにわたりひきこもり支援に取り組んできました。

センターにおいて日ごろの精神保健福祉の相談の中にひきこもりの相談がいくつも寄せられるようになりました。

その後、平成27年に法律ができ精神保健福祉センター内にひきこもり相談窓口を開設、平成29年からひきこもり地域支援センターを設置し活動しています。

団体の目標や目的は?

ご家族の方もご本人も、ひきこもり状態と言ってもそれぞれご様子が違っています。それぞれが目指している自分たちの幸福や幸せの実現や、ご自分で生活していくことを支えることができるようにしています。

ご本人は、家族がいなくなったあとの生活が不安なので、これからどうしていけばいいか考えたいということや、他の人と交流ができるようになりたいと、居場所を探してくる方がいらっしゃいます。

ご家族であれば、家族以外の人ともう少し関わってほしいけれど、どうしたら関わってくれるようになるのか考えたいという方や、自分で生活できるようにと就職を望まれる方もいらっしゃいます。

大事にしていることは?

ご本人が希望されていることなど、一人ひとりにあったものを提供できるように一緒に考えていくことと、ご本人を焦らせないで一緒に理解しようとしながら聴いていくこと、ご本人がご自身で選択や決定ができていくように、こちらの意見とか価値観を押し付けすぎないようにすることを心がけてます。

また、ご家族と関わる時にも、ご家族が安定してご本人さんたちと接することができるように、寄り添いながらゆっくり話を聴いていくことを大切にしています。

団体名・活動名 山梨県ひきこもり地域支援センター
代表者・担当者 木村由美、野中映李、三好麻子、香川仁美
所在地 山梨県甲府市北新一丁目2-12 山梨県福祉プラザ3階 精神保健福祉センター内
主な対応地域 山梨県全域
ホームページ https://www.yamanashi-hikikomorishien.jp/
お問い合わせ 055-254-7231
お話を聞かせてくださった職員のみなさんです
当事者グループ活動で使用しているゲーム
ハロウィンの飾りつけもみんなで作ったりします
陶芸教室で利用者の方がつくったかわいらしい作品たち
センターがある山梨県福祉プラザの外観です
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